スマホでのゲーム開発
今まで学んだUnityの知識を拡張し、スマホに関する特別な開発方法を新しく勉強しましょう。
Unityを使用するスマホの開発
Unityでのスマホ開発:何が異なる?
今まで学んできたUnityの機能は大分に変わらない。物理処理に使う「Rigidbody」、当たり判定に使う「Collider」、サウンド再生に使う「AudioSource」、3Dシーンを見るための「Camera」などはそのまま使える
ただし、スマホのゲームを作るには、PCゲームと異なる部分もある:
入力
キーボード、マウス、コントローラーがないため、基本としてタッチの操作でゲームを遊ぶのですが、他の入力も利用できる
- 加速度センサー:スマホの傾きや動きを取得できる
- コンパス:スマホの方位を求めることができる
- 位置情報:GPSにて、緯度経度を求めることができる
- カメラ:仮想現実(AR)ゲームの開発ができる
画面サイズが様々ながある
スマホだけではなく、iPad や Android のタブレットがあるため、様々な画面サイズに対応しなければならない。Canvasのアンカーポイントをうまく利用し、どの画面サイズであってもゲームのUIなどが正しく見えるようにしなければならない。
PCやゲーム機と比べて、計算力が弱い
CPUとGPU(グラフィックスボード)は PCと比べて弱いため、計算量を減らす必要がある。重い3Dモデルや複雑な処理にすると、ゲームが重くなったり、端末が熱くなったり、バッテリーが速く消費したりするため、ある程度軽く実行できるように設計しなければならない。
iOSの場合は
Androidと比べ、iOS(iPhone か iPad)の開発が大幅に異なる。
ハードウェア
開発端末(スマホ/タブレット)はもちろん必要で、その他に Mac のパソコンが必要です。普段 Mac Mini を使うケースが多い
ソフトウェア
Unity(Macバージョン)のほかに、Apple専用の開発ソフトウェア「Xcode」(Mac の開発環境)が必要である。(Windows の Visual Studioと同じ)
その他必要なもの
ハードウェアとソフトウェアを備えても、まだ開発できない。その他に:
- Appleからの許可:Apple Developer として登録し、電子証明書を受け取る必要がある
- XCodeで証明書を登録しないと、開発できない
- 年間 $100 ドルにする(アプリを公開したい場合)
- 端末の登録
- 開発用の端末を登録し、別の電子証明書が必要
- XCodeで登録し、その端末だけなら開発ができる。
Androidスマホの設定、Unityとの接続
まず、開発用のスマホを「開発者モード」にしなければならない。Android端末の「設定」を開き、「ビルド番号」を探す(以下の流れは端末メーカにより多少にことなる場合がある - 参照画像:Google Pixel 7)
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「ビルド番号」を7回タップすると、開発者モードになる確認メッセージが表示される。
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これで、開発できるようになった。なお、Unityとの接続できるため、USBデバッグを有効化しなければならない。同じ設定画面で:
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を選択すると、Unityの開発で使えるようになる。なお、普通のスマホ操作に戻したいなら「開発者向けオプションを使用」を無効化してください。
Unityとの接続、実機で実行確認
設定のあとに、USBケーブルでPCと接続してください。スマホで以下のような画面が現れる:
許可してください(チェックボックスを入れなくても大丈夫)。
次、Unityのプロジェクト設定の編集が必要。普通「Windows」の開発になっているが、「Android」に切り替えないといけないので、Unity の「Build Profiles」を開き、プロジェクトのプラットホームを変えてください:
そして、Unityで作ったゲームをスマホで実行するには、Build Profiles でUSBで接続した端末を選び、「Build And Run」を押す。ゲームをビルドされ、端末に転送される。その後、実機で確認できる!
その他便利な設定
画面も向きを指定
スマホ開発では画面の向きを固定したい場合もあるので、「プロジェクト設定」で指定できる。
ここで選択できるのは:
- Portrait:縦
- Portrait Upside Down:縦(さかさま)
- Landscape Right:横→右
- Landscape Left:横→左
- Auto Rotation:自動回転
Unityでスマホの画面を真似する
同じゲームは様々な端末でどう見えるのか確かめたいので、Unityは スマホ開発モード(Switch Platformの後)にすると、「Simulator」が現れる。「Simulator」でいろんな画面の向きとサイズを切り替えることができ、見え方をすぐ確認できる:
Simulator の中で、たくさんの端末を選ぶことができるので、必要だったら、UIを調整し、どの端末でも正確に見えるようにする:
スマホ機能のまとめ
新入力システム(Input System)
タッチ・マルチタッチ
有効化・無効化
using UnityEngine.InputSystem.EnhancedTouch;
// 有効化
EnhancedTouchSupport.Enable()
// 無効化
EnhancedTouchSupport.Disable()
各タッチのイベント
using Touch = UnityEngine.InputSystem.EnhancedTouch.Touch;
// 画面を触れ始めたとき
Touch.onFingerDown += 処理メソッド;
// 指は移動中のとき
Touch.onFingerMove += 処理メソッド;
// 指が画面から放したとき
Touch.onFingerUp += 処理メソッド;
イベントを受け取るメソッド
// finger: 指のデータ
void 処理メソッド(Finger finger)
{
// イベントを処理
}
タッチの全体状態
// 現在画面を触れている指の本数(int型)
Touch.activeTouches;
// 現在画面を触れている指のデータ(Finger配列型)
Touch.activeFingers;
指のデータ(Finger)
// タッチした画面の位置(Vector2型)
finger.screenPosition
// タッチした指の順番(int型)
// 0 = 1本目
// 1 = 2本目
// 2 = 3本目
// …
// 9 = 10本目
finger.index
加速度センサー、スマホの傾き
有効化・無効化
using UnityEngine.InputSystem;
// 使えるか?
bool canUse = Accelerometer.current != null;
// 有効化
InputSystem.EnableDevice(Accelerometer.current);
// 無効化
InputSystem.DisableDevice(Accelerometer.current);
位置を求める
// 加速度の値(3次元ベクトル)
Vector3 value = Accelerometer.current.acceleration.ReadValue();
加速度センサーの座標系
旧入力マネージャー(Input Manager)
以下の機能は「旧入力マネージャー」を使用する機能であるため、「プレーヤー設定」でアクティブな入力を適切に設定しなければならない。
コンパス、方位
有効化・無効化
// 有効化
Input.compass.enabled = true;
// 無効化
Input.compass.enabled = false;
向きを求める
// 方位(0度~360度の実数)
float value = Input.compass.trueHeading;
trueHeadingは度単位で表す方位である:
GPSの位置(緯度経度)
有効化・無効化
// 有効化
Input.location.Start();
// 無効化
Input.location.Stop();
位置を求める
// 位置情報
LocationInfo position = Input.location.lastData;
float lat = position.latitude; // 緯度
float lon = position.longitude; // 経度